エアコン取り付けにかかる費用はどのくらい?

引越しの際に、エアコンの移設工事を頼んだら、何と引越し料金より高い値段を言われ非常にびっくりした、などという話を聞くことがあります。

確かに、ただでさえお金がかかる引越しの際に想定外の請求をされたら驚いてしまいます。ほとんどの方々はエアコンの移設工事など経験がないためにエアコンの移設にかかる費用の相場がいくらくらいなのか見当もつかないのではないでしょうか。エアコン取り付け工事の工程に関する知識や、エアコン移設にかかる費用の相場に関する知識があれば、大体の費用の予測がつき驚かされることもありませんし、費用を安く抑えることも可能になってくるものと思われます。

このサイトでは、エアコン取り付け工事の工程の詳細や、費用がどのように計算されるのかを詳しく紹介させていただきます。

高度な知識と技術が要求されるエアコンの取り付け

取り付けエアコンの取り付け工事には、専門知識と高度な技術が要求されます。 取り付け工事の作業工程順を追って見てみましょう。

最初に行うのは養生(マスキング)です。室内機と室外機の2つでエアコンは1セットとなります。室内に室内機、室外に室外機を取り付ける必要があり、室内や室外の壁や床に傷をつけたり、汚したりするのを防ぐために、壁や床をマスキングテープやシートを用いて保護するのです。

次に行うのは、室内機と室外機をつなぐ配管を通すための穴を壁に開けることです。壁の耐久性を高めるために柱を壁の中に入れてある場合がありますので、十分に注意が必要です。センサーを用い、損傷させてはいけない個所を確認した上で穴を開けます。その穴にスリープと呼ばれるプラスチックでできた筒を通します。そして最後に配管を通すのです。

次はいよいよ、室内機の取り付けです。室内機を取り付けるためには、アース付きのコンセントが必要です。室内機を取り付けようと考えている部屋にアース付きコンセントがない場合は、別途取り付ける必要があります。室内機のセッティングが終わったら、次は室外機です。平らである場所にしか室外機は置いてはいけません。もし室外機を置きたい場所が平らでない場合には、ブロックなどを地面に置いて平らな状態を作ります。

室内機と室外機のセットが終わったら、次に室内機と室外機を配管でつなぎます。次にエアコンにとって重要なステップである真空引きを行います。配管の中を真空状態にすることを真空引きと呼び、配管内にあるごみや水滴、空気などを取り除く目的があります。もし内部にごみや水滴があると、エアコンの故障につながる危険性があるからです。

エアコン取り付け標準工事とは

エアコン取り付け工事には、標準工事と呼ばれるものと、追加工事と呼ばれるものの2種類があります。標準工事とは、エアコンを取り付けるために必要である最低限の工事作業のことをいいます

配管パイプを通す穴を1ヶ所あけること、室内機を部屋の壁に設置すること、家屋の外側に室外機を設置すること、室内機と室外機の配管を用いて接続すること、真空引きと呼ばれる、エアコンの中を真空状態にして中のごみや水分を取り除く作業を行うこと、エアコンの試運転を行うこと、などの作業が標準工事には含まれます。ちなみに、この標準工事でエアコン1台を取り付けるのに必要な所要時間は、平均約1時間30分です。

エアコン取り付け追加工事とは

追加工事とは、標準工事だけではエアコンを取り付けることができない場合の工事のことをいいます。追加工事にはどのようなものがあるのでしょうか。まず考えられるのが、室外機の設置工事における追加工事です。庭やベランダなどの地面に室外機を置くこと可能な場合は標準工事で問題はないのですが、地面への室外機の設置が不可能な場合は、家屋の外壁に掛けるように設置したり、屋根の上に設置したりといったような標準工事とは異なる特殊な方法で設置することがあります。この場合には追加工事となります。

エアコン用のコンセントの設置もよくある追加工事のケースです。コンセントがエアコンを取り付けたい部屋にない場合に必要となる追加工事です。新しくセットしたいエアコンの電圧に合わせて、コンセントの電圧を変更する場合も、追加工事となります。

隠蔽配管と呼ばれる、特殊な配管穴が存在するのですが、隠蔽配管のような特殊な形状の配管穴に配管を通す作業も、追加工事となります。部屋が広いなどの理由で、4m以上、室内機と室外機の位置が離れている場合も、配管を延長するための追加工事が必要になります。配管がむき出しになっている場所に、配管を隠すためにプラスチック製のカバーをかぶせる工事も追加工事となりますし、配管を通すための穴を開けたい壁の材料が、木材以外の素材である場合にも、特殊なドリルが必要となるため、追加工事となります。

エアコンを取り外すための標準工事とは

今までエアコンがなかった場所に初めてエアコンを取り付けるのではなく、新しいエアコンへの買い替えや、引っ越しなどによる新居へのエアコン移設の場合などには、まず古いエアコンや移設したいエアコンを取り外す作業を行う必要があります。

エアコンを取り外す際にも、標準工事と呼ばれる工事があります。エアコンを取り外す際の標準工事には、エアコンの内部にある冷媒ガスを室外機に閉じ込めることを目的にエアコンを強制稼働させるポンプダウンと呼ばれる作業や、室内の壁に設置されている室内機を取り外す作業、家屋の外側に設置されている室外機を取り外す作業、室内機と室外機をつないでいる配管を取り外す作業や、壁に開いている配管を通す穴を粘土のようなパテで埋める作業などが含まれます。

この標準工事によるエアコン取り外し作業には、エアコン1台あたり約30分の時間がかかります。

エアコンを取り付けるのにかかる費用

エアコンを取り付けるための 費用の相場はいくらくらいなのでしょうか。エアコンを取り付ける工事にかかる費用は、基本的に12,000~15,000円が相場です。引越しなどの理由で、エアコンを移設したい場合のエアコン取り外しと取り付けをパックにした価格の場合は、15,000~20,000円が相場となっています。

しかし、室内機や室外機を取り付ける位置が標準と異なっていたり、設置方法が標準と異なる場合には、追加工事扱いとなり、別途費用がかかってきます。例えば、標準工事では、室内機と室外機をつなぐ配管の長さが4ⅿまでと制限があります。配管の長さが4ⅿを超える場合には、その超えた部分の配管は追加工事となり別途料金になります。配管にかかる費用は、1ⅿ延長するごとに2,000~3,000円の追加が相場です。例えば6mの配管が必要な場合は、4,000~6,000円が別途料金として請求されます。

室内機と室外機をつなぐ配管を隠すカバーも追加工事となり別途費用が必要です。配管の長さが4m以内ならば室外機側で6,000~9,000円、室内機側で10,000~15,000円が相場となっています。

次にエアコンの設置に必要であるコンセント設置のための費用です。エアコンのコンセントには100V用と、200V用の2種類があり、差込口の形状も電圧も異なります。コンセントをエアコンに適したものに交換したり、電圧を切り替えたりする費用の相場が共に1,200~2,000円となっています。

室外機を見てみましょう。床に室外機を置くことができず、壁や屋根に設置したり2段置きにしたりする特殊な工事の場合には、専用の金具が必要となり、この金具を含んだ工事費用の相場が8,000~20,000円となっています。

以上の4つがよくある追加工事とそれにかかる費用となります。これらを想定した例を考えてみましょう。エアコン取り付けのための費用は標準工事に諸々の追加費用を足して42,400~69,000円となります。つまり、室内機と室外機の距離や、室外機を置く位置などにより、エアコン取り付けにかかる費用が大きく変わってくるということです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。エアコン取り付け工事の工程や、標準工事と追加工事の違い、どのような場合に追加工事となり追加料金が必要となるのか、などご理解いただけたでしょうか。できるだけエアコン移設や取り付けのための費用を抑えるには、これらの知識は必須だと思われます。エアコン取り付け費用を一括比較できる便利なサイトもありますので、それらを有効に活用して、数社のエアコン取り付け業者の費用やサービスを比較検討し、できるだけ低い費用でエアコンの取り付けや移設を成功させましょう

このエントリーを Google ブックマーク に追加
Pocket